節税と脱税のあいまいな境界
人気マンガ家 西原理恵子の事務所にある日、税務署がやってきた。そんな書き出しのマンガ「脱税できるかな」(できるかなV3 (SPA! comics)所収)は、税務調査の実態を白日のもとに晒した衝撃作だ。
-中略-
サイバラの経営する「有限会社とりあたま」は設立以来7年間ほとんど税金を払ってこなかった。領収書の金額にゼロをふたつ加え、存在しないアシスタントを常時30名以上使っていることにして経費を水増ししてきたからだ。
当然、税務調査では実体のない経費を否認され、延滞税のほかに重加算税も加えられ、過去5年間にさかのぼって、総計1億円の追徴課税を告げられる。それを聞いてサイバラは叫ぶ。
「誰が払うかそんな金」
マンガに描かれるサイバラの対抗策はどれも荒唐無稽なものだ。たとえばフリーカメラマンの夫に、ベトナム、タイ、インドなど数百万円の取材費を支払う(市販の領収書に金額を書いただけ)。
領収証に書かれたアシスタントが全員存在しないことを問い詰められると、じつは自分はマンガが描けず、ゴーストライターを使っているから実名は明かせないのだと抗弁する。
常識では認められるはずのないものばかりだが、こうした徹底抗戦を続けていると、なぜか税務署は追徴額を半分の5000万円に減額してくれる。
-中略-
ここから話はさらに不可思議な展開を辿る。
税務署が強制執行をちらつかせれば、サイバラは裁判で徹底的に争うと宣言する。このようにして、両者の主張は完全に対立し、膠着状態に陥るのだが、双方の緊張感が極限にまで高まったときに、税務署が突然、「ぶっちゃけた話、いくらなら払うおつもりですか?」と言い出したのだ。
それに対して、サイバラは、10分の1の1000万円を提示する。すると驚いたことに、あれほどまでに強気だった税務署側は、1500万円の追徴課税で妥協してしまったのである。
-中略-
1年間の”交渉”の結果、確たる理由があるわけでもないのに、税金が八割も棒引きされてしまったのだ。
だが、話はそれだけでは終わらない。
-中略-
そればかりか、税理士は、翌年以降の税務署とのトラブルを避けるために「(会社を)つぶしちゃいましょう」とまでアドバイスする。転居して所轄が異なれば情報は共有されず、「前科のないまっさらな会社」でスタートできるのだ。
TABLOG:「税金は値切れる」 国家というシステムのバグを突くには? - livedoor Blog(ブログ) (via nidomi) (via naoquixote) (via technohell) (via judago
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すげーな、これ。
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2010-08-29
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